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Q:1週間前に母が亡くなりました。四十九日の法要までまだ間があるのですが、実は友人の結婚式があって出席を予定していました。近親者が亡くなった直後はお祝い事への参加は見合わせたほうがよいと聞いたことがあります。友人からは、気にしないからぜひ出席して、と招待されています。友人の結婚式には出てもよいものでしょうか。教えてください。 A:亡くなってから四十九日までの期間を「忌中」と呼び、この期間は慶事にはかかわらずに家にこもることとされています。四十九日をすぎても、亡くなってから1年間は「喪中」と呼び、喪に服して身をつつしむこととされています。友人の結婚式が忌中にあるのであれば、「やむを得ない事情により欠席させてください」と欠席の理由を伏せながら欠席するのが無難です。忌中に慶事に参加するのは、お相手の許可の問題とは別に、ご自身の気持ちの整理の問題でもあります。欠席する場合は、忌明け(四十九日)後にご祝儀を渡しましょう。 *忌中・喪中の過ごし方について解説します。 ●177-1 忌中の過ごし方 近親者が亡くなった時、一定期間、喪(も)に服して身をつつしむことを忌服(きぶく)と言います。死のけがれの重い期間を「忌」、けがれが薄くなった期間を「喪」と考えます。亡くなった日を含めて49日目が「四十九日」となりますが、この日を「忌明け」と呼び、それまでの期間を「忌中」と呼んでいます。「喪中」は一周忌までの期間のことです。 以前は、「忌中」には遺族は慶事などにかかわらず、家にこもって過ごしていました。家の門に「忌中」の張り紙をし、近親者の死をいたみ、死者の不浄を避ける間としていました。現在は、勤務先や学校を休んで喪に服することを「忌引」と呼んでいます。例えば、配偶者がなくなると10日間、父母の場合は7日間、子の場合は5日などの忌引期間があります。忌引期間を過ぎれば、もとの社会生活に戻るのが一般的です。 ●177-2 喪中の過ごし方 喪に服している間は、お祝い事への出席は見合わせましょう。結婚式、祝賀会、落成式などには招待されても出席を控えます。最近は、忌中は控えて、忌明け後は出席するケースもみられるようになりました。また、不幸の前から予定されていた慶事については、出席することも多くなっています。 喪中に迎えるお正月には、門松、しめ縄、鏡餅などの飾りをしません。年末年始のあいさつ回りや初詣も控えましょう。喪中には年賀状も出しません。そのかわりに欠礼をわびるあいさつ状を出しましょう。「喪中につき年始のご挨拶ご遠慮申し上げます」と書きはじめ、誰がいつ亡くなったのかを記して、遅くとも12月の初めまでには届くように送りましょう。 |