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Q:大変お世話になった方のご家族から、突然、死亡通知状が送られてきました。3週間前に亡くなっていて、葬儀も2週間前に家族だけでいとなまれたとのこと。できれば、葬儀に参列してお別れしたかったのにと悔やまれます。きちんとお悔みの気持ちを伝えたいと思いますが、どうすればいいでしょうか? A:葬儀の後に死亡通知状を受け取ったら、お悔み状をお返ししましょう。お悔み状には香典を一緒に包みます。香典を断られている場合は、花、線香、ろうそく、菓子、果物、酒などで弔意を伝えてもよいでしょう。遺族に無用の気遣いをさせないように気をつけましょう。 ●190-1 会葬辞退の遺志を汲み取る 葬儀後に、家族葬や密葬を近親者のみで行ったという死亡通知状が届いた場合は、故人や近親者の意思を尊重して、弔意を表すようにしましょう。 遺族から、家族葬の死亡通知状が届くのは、葬儀が終わってから2週間後くらいになります。家族葬は「葬儀は近親者のみで行ってほしい」などと故人の意思である場合や、そもそも近親者・参列者が少ない、できるだけ費用を掛けない葬儀にしたいなど理由はさまざまです。 死亡通知状を受け取った側の気持ちとしては、「葬儀には出たかった。どうして教えてくれなかったのか?」と思うのもむりはありませんが、故人や遺族の気持ちを汲み取ることが大切です。 ●190-2 死亡通知状の文例 死亡通知状の一般的な文例を紹介しましょう。 ********************************************************************************* 父○○○○儀 ○○月○○日 ○○歳にて他界致しました 葬儀並びに納骨の儀は故人の希望により近親者のみにて滞りなく相済ませました 本来ならば早速お知らせ申し上げるべき処でございましたが ご通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます ここに故人が生前中賜りましたご厚誼に深謝し衷心より御礼申し上げます 尚 誠に勝手ながら 自宅への焼香並びに香典・供花・供物等はご遠慮いただき 墓前での焼香をお願い申し上げます 菩提寺 ○○○寺 ○市○○区○○町○○ー○○ ********************************************************************************* 死亡通知状に、「香典、供花、供物をお断り申し上げます」とあった場合は、これらを持参して弔問したり郵送することはできるだけ差し控えましょう。無視して香典などを送ると、遺族に香典返しなどの心配をさせて、かえってわずらわせてしまいます。心を込めたお悔み状を送ることで弔意は十分伝わります。 ●190-3 お悔み状の文例 お悔み状の一般的な文例を紹介しましょう。 ********************************************************************************* このたびの悲報を知り、ただただ呆然としております。心からお悔やみ申し上げます。 昨年、○○様が入院されてお見舞いにうかがったときにはあれほどお元気でしたので、信じられない思いです。 ご家族の皆様にはさぞご心痛のこととお察しいたします。 ご生前、○○様には多大なお力添えをいただきました。今日の私がございますのも○○様のおかげであると深く感謝いたしております。 些少でございますが、心ばかりのものを同封いたしました。御霊前にお供えくださいますよう、お願い申し上げます。 謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 合掌 ********************************************************************************* 弔問する場合は、故人の好きだった食べ物などを持参してお供えするのもいいでしょう。それでも、遺族に無用の気遣いをさせないようにします。四十九日の納骨の前なら、遺影か遺骨に、後なら仏壇に花を供えてもらうこともあります。花以外では、線香、ろうそく、菓子、果物、酒などで気持ちを伝えましょう。 |